ナンバンアカバナアズキ

別名:タチナンバンアズキ 琉球列島

Macroptilium lathyroides (L.) Urb. マメ科 

 原産地は熱帯アメリカ。世界の熱帯~亜熱帯に広く帰化している。日本では中島邦雄が1965年に沖縄県恩納村で採集し、初島住彦に同定を依頼したと『北陸の植物 第20巻1号』(1972)に報告している。初島住彦・天野鉄夫『改訂沖縄植物目録』(1967)にも新称として記載されている。よく似た同属のクロバナツルアズキ M. atropurpureum (Mociño et Sessé ex DC.) Urb. が蔓性であるのに対して、立性でよく分枝し、高さ1~1.5mになる。また、3出葉の小葉はクロバナツルアズキに比べて幅が狭い。花は腋生の長い花茎を出し、総状花序につく。花色は赤色~濃紅色。莢果は棒状で先が鋭く尖り、幅約3㎜で長さ6~10cmになる。  (富永啓介)

鹿児島県沖永良部島 2018年9月4日 南敦撮影

 鹿児島県沖永良部島 2018年9月4日 富永啓介撮影

山口・琉球等帰化植物図鑑 2020